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伊勢原 人物風土記

公開日:2024.04.19

フォーミュラドリフトジャパン(FDJ3)のカテゴリーで年間2位になった
冨手 和行さん
上粕屋在住 42歳

やるからにはトコトン

 ○…ドリフトは、4輪を滑らせながら走り、ドライバーは曲がる方向とは逆にハンドルを切りながら車をコントロールするという高度なテクニックを必要とするモータースポーツ。昨年新設されたカテゴリー3で6戦を行い、堂々の2位に輝いた。「最終戦では2度目の優勝ができた。表彰式では頭が真っ白になって、気の利いたことが言えなかったのが悔しい。意外と人前が苦手なんですよ」と照れ笑い。

 ○…生まれも育ちも大山。車好きが高じて27歳で中古車販売業を起業し、30歳で結婚、5年前に上粕屋に移り住む。F1やGTなどのモータースポーツが好きで、レーサーになることが夢だった。「速く走るというシンプルさ」に魅かれ、30歳位からドリフトをサーキットで始めた。「きっかけはモテたいから。友人がやっていたこともあって自分もやってみたくなって」と笑う。

 ○…「やるからにはトコトン」がモットー。ライセンスを取得し大会に参戦したのは「他人が出来ることは自分も出来るはずという考え。ライセンスを取得して大会にでることで、家族はもちろん、好奇な目で見る人たちへ言い訳できるし」。大会には4〜5人のチームで全国を転戦。チームメイトやスポンサーへの感謝を忘れない。「周りのおかげで走れている。皆で一つの事に集中できるのが楽しい。結果が伴えばなお良い」。愛娘と愛妻はもっぱらユーチューブ観戦だという。

 ○…4月末から一つ上のカテゴリー2への参戦を控え、「精一杯のことをやるだけ。負けたら自分の練習不足、何が足りなかったか冷静に判断して次に臨むだけ。自分が出来る事を大会で出す。結果はついてくれば良い」。冷静さを持ちながら、胸の内ではすでに闘志を燃やしている。

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