伊勢原市文化財協会会長で、「伊勢原市石造物調査活動報告会」の講師を務める 櫻井 勇さん 桜台在住 83歳
探究心に突き動かされて
○…「この道祖神は、ここが珍しいんですよ」と目を輝かせながら説明する。手元にある冊子は、10年以上にわたり伊勢原市文化財協会が続けてきた市内石造物調査の結果をまとめたもの。2月12日に青少年センターで行われる講演会では、特に興味深い石造物を50ほど、写真を交えて分かりやすく報告する。「みなさんに見せたい資料がたくさん。楽しめると思うのでぜひ来てください」
○…伊勢原市文化財協会には、現在約70世帯90人以上の会員が所属している。主な活動は見学会と講演会、そして石造物の調査。「勉強になるし、見学会の下見も楽しいんです」と話す。40年以上住んでいる伊勢原市。定年退職後、どのような歴史があるのかが気になり一人で巡っていたとき、近所の人に誘われて同協会へ入会した。2007年からは4代目の会長を務め、先陣を切って調査を進めてきた。「最初の頃は知らないことだらけ。ようやく少し分かってきたところかな」と微笑む。
○…東京の浅草生まれ。子どもの頃は乗り物が大好きで、将来の夢は電車の運転手だったという。そんな乗り物に対する情熱から、機械工学の道へ。自動車整備工場でアルバイトをしながら夜間大学を卒業した。その後は日産車体(株)へ就職。主に自動車の設計に携わった。調査報告書に描かれている丁寧で細かいイラストは設計での経験を活かしたものだそう。「仕事での経験を今も活かすことができて良かったです」と笑う。
○…「調べれば調べるほど発見があって楽しい。伊勢原には歴史がたくさん眠っています」。市内の調査は昨年ひとつの区切りを迎えたが、今後も集めた資料をまとめるなど活動は続く。「長い間続けている調査活動だけど、奥が深いから飽きたことは1度もないですね。取りかかった以上最後までやり遂げます」と力強く語る。いくつになってもおさまらない探究心で動き続ける。
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