明日、鎌倉芸術館で行われる「Joyful Joint Concert the 3rd」の指揮者として参加9団体をまとめる 浅野深雪(みゆき)さん 鵠沼松が岡在住 54歳
歌はコミュニケーション
○…本番を間近に控え、現在は女声合唱団や混声合唱団など、参加9団体それぞれの発表の総仕上げを行う。多い日は3会場で指揮することもあるとか。「来場者に合唱を楽しいと思ってもらえるようなコンサートにしたい」と意気込みを語った。
○…大阪府生まれ。音楽との出会いは幼い頃習ったピアノ。中学校と高校では合唱部に所属し、その後も合唱を続けていこうと決意。周りの勧めで武蔵野音楽大学へ進学した。26年前、結婚を機に藤沢へ居を移す。藤沢では合唱団「湘南市民コール」にソプラノ担当として参加。その後、同合唱団の中心として活動するようになる。「音楽を楽しんできただけなんですけどね」。
○…指揮者の他に、自身が歌う「声楽家」、生徒に歌のレッスンをする「ボイストレーナー」と3つの顔を持つ。中でも指揮者は「みんなで作り上げていく合唱で、自分の思う音楽を団員にアプローチしていけること」が魅力だという。
○…音楽活動で忙しい中、それ以外の楽しみは目的地へ移動することだとか。「飛行機や電車が好きで、切符の手配も自分でします。移動先で美味しいものも食べられるし」と笑顔がこぼれる。
○…指導者として心がけていることは、歌詞を聞き手に届ける合唱にすること。「そのためにはどうしたら言葉がお客さんに伝わるのかを団員一人ひとりが考え、努力することが大切。歌うことはコミュニケーションと一緒なので、人の心に響く表現をメンバーと一緒に追求していきたい」と力強く語る。北は秋田県から南は熊本県までの合唱団からラブコールを受けて、小学生から高齢者まで幅広く指導に赴く。「必要とされる場がある限り、これからも頑張れる」と、今後も指揮者のみにとどまらない「音楽人」としての幅広い活動に取り組んでいく。
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