災害ボランティアを行う「王子プロジェクト」の代表 橋本 浩司さん 亀井野在住 54歳
「活動しない日」願い
○…すぐに体が動いた。新年の列島を揺るがせた能登半島地震。発災から3カ月が経過し、今なお爪痕が残る石川県に週末ともなれば休みを返上して愛用のワゴン車を走らせる。現在の主な活動は、倒れたブロック塀の撤去や荷物の搬出など、いわゆる「技術系」のボランティアだ。
○…10年以上全国の災害現場を飛び回ってきた。きっかけは2011年3月の東日本大震災。それまではボランティアと無縁だったが、津波に押し流された街で困り果てた人がいると知り、矢も盾もたまらず車を走らせた。「でも、どうしたらいいか分からず時間だけが過ぎていった」。今何が必要で、自分は何ができるか。被災地ではマッチングがなければ善意を届けることすら叶わない。それが現実だった。辿り着いたのは困りごとを個別に拾い上げ、柔軟に活動を変えるスタイル。「必要な人に必要なものが届くように。一緒にいる人が少しでも笑顔になれるように」。その手伝いを信条にした。
○…「昔からのあだ名なんですよ」。プロジェクト名の由来を尋ねられると恥ずかしそうに笑う。本職は内装業。繁忙期を除けばボランティア活動に出かけるため家を空けることも多いが、妻は「体に気を付けて」と送り出してくれる。遠方と行き来する生活は体力的には堪えるが、被災地の復興が目に見えて実感できる。その過程に携われることがやりがいだ。
○…昨年の抱負は「僕が活動しないこと」。近年、復興には災害ボランティアの力が不可欠だが、本来は支援を必要としていない世の中こそ望ましい。残念ながら今年は新年早々に潰えたが、自らがやるべきことは明確だ。「目の前に困っている人がいたら助けるでしょう。それが近いか、遠いかの違いだけ」
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