全国高校総体の競泳女子100mバタフライで2連覇を成し遂げた 細田 梨乃さん 湘南工科大学附属高校 3年(コナミ中央林間所属)
水泳界の可憐な蝶(バタフライ)
○…全国高校総体(インターハイ)の競泳女子100mバタフライで2連覇を果たした。スタートダッシュから、ひとかきひとかき後続を引き離し、体ひとつの差でゴール。貫禄の勝利だった。それでも「前半は良かった。後半は自分らしい伸びがなかった」と、満足している様子はない。記録は59秒33。狙っていた58秒台には届かなかった。目指す目標は高校日本一よりもっと上にある。
○…2歳7カ月でプールに通い始めた。「オムツがとれたのと、お兄ちゃんが先にやっていたので」が理由。試合には、まだ幼い幼稚園の年中頃から出場している。「試合は楽しかった。友だちが増えたりして」と笑顔で振り返る。バタフライは小学校1年生から自身の種目に。その魅力は「少しタイミングを変えるだけで進み方が変わるところ」。難しさが楽しさに繋がっている。
○…中学校3年生で、当時歴代2位となる58秒45を記録し注目を集めた。だがその後、腰痛にも悩まされ自己ベストは一度も出ていない。今年4月から、フォーム改造に取り組んでいる。呼吸、ストローク、キックのタイミングを修正。大会新記録を出した県総体では、取り組みの効果を実感できる泳ぎができた。
○…横浜市青葉区在住。高校へは、少し遠くても環境の良さで入学を決めた。総体では、仲間と泳いだリレーでも3連覇を成し遂げた。所属はコナミ中央林間。普段の練習は、朝・夕の練習を合わせ週9回にもなる。「目標は3年後のオリンピックに出ること」。その表情に迷いはない。
○…最近のお気に入りは「アオハライド」という漫画を読むこと。高校を舞台とした物語が共感するのだとか。憧れの選手は、同じ種目のテレース・アルシャマー選手。自身の性格はマイペース。高校日本一をステップに、目標に向かって羽ばたき続ける。
|
<PR>