藤沢市私立幼稚園協会の会長に就任した 池田 清さん 藤が岡出身 57歳
背中で伝える「人間力」
○…市内30園が加盟する幼稚園協会の会長に就任した。藤が岡に構える自園の運営も抱えつつ、県幼稚園連合会の副会長も兼務するなど、多忙な日々を送る。「責任の重さを痛感していますが、どんなに忙しくても、現場を支えてくれるスタッフへの感謝や、子どもたちの『１１０cmの目線』を忘れずに、やれることをやり切りたい」と襟を正す。
○…生まれも育ちも藤が岡。小学生のころ、祖父母と両親が「ふじがおか幼稚園」を設立し、幼児教育に奔走する背中を見てきた。教師の道を選んだのも自然な流れだった。大学卒業後は、横浜北部にある私立校の中・高校の英語教諭として26年間、教鞭を執った。「『正直・親切・勤勉』を校訓に、自分自身も多くのことを学ばせてもらった。教育の基本や、伝えるべきメッセージは３歳児も青年も変わらないし、どちらの教育も同じくらい魅力がある」ときっぱり。園ではさらに「あいさつ・感謝の心・人の話を聞く」を３本柱に、子どもたちの豊かな心と健康な身体を育んでいる。特にあいさつや読書は、先生や保護者も含めて園全体で励行している。
○…早朝５時に起床し、６時過ぎには自宅のある横浜から出勤して雑務をこなす。読書や朝の英会話ラジオも日課だ。「英語教諭というかつての自分も忘れたくないし、『忙しい』という言葉に逃げ込まずに、自分を高めていきたい。朝は昼間の何倍も効率が良いんですよ」と溌剌と語る。趣味は、教諭時代に顧問を務めたのを機に始めたゴルフ。「40歳で競技ゴルフの魅力にすっかりはまってしまって」と目を細める。休日や仕事帰りは、練習場でゴルフの腕を磨くほか、家族そろって食事に出掛けることも大切にしている。
○…「ありがたいことに、毎日子どもたちからエネルギーをもらっている。日々の積み重ねを大切にしながら、これまで親や友人、職場で教えてもらったことを愚直に伝え続けていきたい」
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