神奈川県議会議員 岩本一夫の 見聞(けんぶん)検分(けんぶん)㉘ www.iwamoto-kazuo.biz目と耳でしっかり確かめてから、考える。
遊水地で命と財産を守ろう!
神奈川県では平成22年、ゲリラ豪雨に備えるべく、平成3年策定の「セイフティ50」(1時間当り50㎜の降雨に対応した河川整備)を見直した。しかし完成までには30年を要する。私は10数年前からこれから頻繁に起こるであろう集中豪雨対策として、100㎜対応を唱えてきた。心配した通り、すでに1時間当り90㎜を超える豪雨が襲うようになり、大規模洪水が現実のもとなった。一昨年、相模川が危険水位に近づき、2万8千人に避難勧告が出た事は記憶に新しい。
それなら全ての堤防をかさ上げすれば良いのだろうか?日本の堤防の基準は外側が土砂のままで良く、提防を超えた水は外側の土手を削り、決壊をもたらす。福井や新潟の大洪水はこの理由である。つまり余程高いかさ上げが必要となる。
さて茅ヶ崎では、相模川、小出川、千の川で洪水の心配をしなくてはならない。私が提案しているのが「遊水池」対策だ。堤防改築より遊水池の方が経費も安上りで、工期も短い。ライン川では500㎜降雨に対応すべく、蛇行する川の部分を巨大な遊水池に変え、水辺の動植物を復活させた。しかも堤防内側にはコンクリートが埋め込まれており「溢れたら決壊」することなどない。引地川(藤沢市大庭)には、自然いっぱいの遊水池が造られ、命が甦っている。
人々が肥沃な土を上流から運んで来る洪水と上手く付合ってきた歴史を思い出したい。田畑を遊水池として活用する方法もある。遊水池で命と財産を守ろう!
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