東栄商店会 地元と被災地支える人間愛
1950年創立の東栄商店会。「商店会の活性化もさることながら、人間として東日本大震災の支援に使命感を抱いた」と加藤勝彦会長。「地震発生時は本当に何事かと思った」と鈴木幸夫副会長も声を揃える。
今も昔も地元活性化の問題に真正面から向き合い、何が必要かを日々考案中だ。そんな折、2011年3月11日に震災が発生。「人として何かせずにはいられない」と即行動を起こし、2日後の3月13日に加盟店へ支援体制や具体内容を提案。素早い回覧で賛同を得、まずは全加盟店に手作りの募金箱を置いた。「1回限りではなく、長く本当に必要な支援が出来るようにと心から思っています」
支援先の南三陸町歌津名足行政区からは、現地の様子が掲載された紙面や写真が感謝の言葉とともに送られて来る。「厳しくても私たちは生活できている。被災地はまずそこからなのだから」と人間味溢れる言葉と表情が印象的だ。同商店会の歩道も「自転車のタイヤや高齢者が滑って危ないから」と約3年かけて平らにし、滑り止めも付けた。所々で温かい人間性が垣間見られる商店会だ。
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