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茅ヶ崎・寒川 コラム

公開日:2024.01.19

学芸員のイチ推し!
-連載 Vol.16-

  • 駒寄川でみられるコイ

  • 展示中のコイ(標本)

茅ヶ崎に生息する魚類「コイ」

 今年2024年は辰年。動物では龍にあたります。「龍に九似あり」と言われるように、龍の頭部はラクダ、角はシカ、鱗は魚といった具合に、体の各部位それぞれに類似した9種類の動物が存在します。辰年にちなんで、大きな鱗とひげを持つ「コイ」をご紹介します。

 コイは川や池、湖などに生息し、茅ヶ崎市博物館の南側を流れる駒寄川でも観察できます。標本は博物館で通年展示しています。雑食性で、昆虫や貝類、甲殻類、水草など様々なものを食べます。口内に歯はありませんが、喉の奥に咽頭歯(いんとうし)と呼ばれる器官があり、貝類や甲殻類などの硬いものを捕食する際に使われます。駒寄川に生息するコイは野生のものではなく、人為的に放流された個体が繁殖したものであると考えられています。コイの口には2対のひげがあります。ひげには味蕾(みらい)と呼ばれる味覚の受容器があるほかに触覚も感受し、獲物を探知する際に役立ちます。

 博物館では、2月3日(土)から4月21日(日)まで、冬の企画展「昔の子どものくらし」が開催されます。戦前から戦後間もないころの子どもの暮らしとさまざまな生業を紹介します。入館無料。

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