学芸員のイチ推し! -連載 Vol.17-
海に浮かばせて使う巨大イケス
この資料は、高さ、幅約150cm、外周486cm、口径約60cmの竹で編まれた大きな籠です。茅ヶ崎ではイケス、平塚ではイキョ、鎌倉ではインキョカゴなどと呼ばれています。イケスの大きさは、入れる魚によって異なり、この資料は、茅ヶ崎市博物館が収蔵するイケスの中でも最大のものです。南湖ではカツオの一本釣りをする際、餌は生きているシコイワシで寄せました。漁で残った分をこの大きなイケスに入れて海水で生かしておきました。
このイケスは、4月21日(日)まで開催している令和5年度冬の企画展「昔の子どものくらし」で展示しています。展示では戦前から戦後間もないころの子どものくらしの様子を、当時の茅ヶ崎の主な生業、農業や漁業に関連する資料で紹介しています。
また、茅ヶ崎市内の小学校3年生の社会科単元では「昔の道具とくらし」を学びますが、展示でより学びを深められるよう、家のなかや学校生活で使われた道具もご覧いただけます。子どもたちがどのようなくらしをしていたのか、資料や記録された言葉、当時の写真とあわせてお楽しみください。
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4月25日