千村生き物の里 「ウェブ図鑑」を制作 スマホから編集参加も
千村生き物の里(秦野市千村)で、日立製作所と日立ソリューソンズが持つデジタルシステム(AR技術)を使い、地域の生態系の情報をスマートフォンで確認できる「ウェブ図鑑」を制作しようとする新しい試みが始まった。
この試みは、横浜国立大学地域実践教育研究センターや海洋研究開発機構、日立製作所情報・通信システム社などがメンバーとなり7月25日に設立された、「地球環境未来都市研究会/生態系研究部会」が取り組む、ITを使った地域イノベーションの一環として行われる実証実験。
千村生き物の里が、日立製作所によるITを活用した生態系の環境保全を実践する場「ITエコ実験村(谷光清村長)」として利用されていることから、実験場所に選ばれた。
「ウェブ図鑑」は、AR技術のシステムが入ったスマートフォンからなら、不特定多数の人たちが自由に情報を書き込んで編集に参加できるようになっている。例えば、観察途中に分からない植物があった場合、データ入力を「?」にしておけば、後から別の人がその植物に対しての情報を上書き、修正をしてくれる仕組みだ。
すでに組み込まれている地図情報などのデータと連動させ、観察地点でスマートフォンのカメラをかざすだけで、映り込んだ映像上に周辺の情報が重ねて表示される。同実験村の谷村長は、「地域に特化した、ウィキペディア(インターネット上のオンライン百科事典)だと思ってくれれば分かりやすい」と話す。
また、書き込まれた情報を信憑性のあるものとするため、データ監修は横浜国大や神奈川大の教授らが務める。
千村生き物の里では先月、試作版のウェブ図鑑を使用した自然観察会が開かれた。散策しながら見つけた草花の情報をすぐに確認できるとあって、参加者からは「楽しく飽きずに自然観察ができ、とても身近になった」との感想も聞かれた。
谷村長は、「共通のコミュニティーをつくることで、多くの人が地域に目を向けるようになる。ITと人の力で自然環境の再生に貢献していければ」と話した。
このウェブ図鑑のシステムは、5年間をめどに構築される予定。定点観察や書き込みによって得られた情報データは、図鑑として使用される他、地域や行政、管理関係者でデータ共有し、地域の環境保全などにも活かされる予定。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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