秦野版 掲載号:2016年1月21日号
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堀山下(株)コッチ

オーダー製自転車 人気 経済

ふるさと納税で注文60件

Cocci Pedaleのそばに立つ勝俣氏(左)と瀧本氏
Cocci Pedaleのそばに立つ勝俣氏(左)と瀧本氏

 カラフルな部品が並ぶ自転車ファクトリー、株式会社コッチ(秦野市堀山下)のオーダーメイド自転車「Cocci Pedale(コッチペダーレ)」が、秦野市のふるさと寄附金特産品として人気だ。受け付けを開始した2015年12月の1カ月で全国から60件以上の注文があったという。

 ふるさと納税は、個人が在住地以外の自治体へ2000円を超える寄附を行った場合に、住民税や所得税が控除される制度。秦野市では農産物や菓子、温泉券など約90種類から寄附額に応じた特産品を選び、受け取る事ができる。

 6万円以上の寄附でCocci Pedale3万円分クーポン券、11万2000円以上の寄附で自転車1台分のクーポン券がもらえる。高額な寄附でしか手に入らない特産品としては、60件の注文は多く、そのほとんどが11万2000円以上の寄附によるものだった。

 コッチは、勝俣俊二氏や瀧本英治氏ら30代の若手4人が運営する企業。趣味で自転車を製作しながら上海の日系美容院で店長をしていた勝俣氏が、利用客として訪れた瀧本氏と出会った事をきっかけに、2014年9月に設立した。同年12月、秦野に工場を建てて以降、都内を中心に全国各地から注文を受ける。

 Cocci Pedaleは美しさを重要視し、本体は色の多様性が活きる線の細いシンプルなデザイン。そのフレームやタイヤ、ハンドル、ワイヤーやレバーなど全20部品の色を、HP上で誰でも自由に11〜14色の中から選択してデザインできる。値段は1台5万2000円税別から。

 「コッチ」はイタリア語でテントウムシのこと。勝俣氏は「自転車に付けたら可愛いかなって。幸せの象徴でもあるそうです。自転車の聖地イタリアへの進出を目指し、イタリア語の社名にしました」と話す。

「特産品になったメリット多い」

 特産品として市から打診があったのは2015年5月。通常は注文を受けてから部品の塗装や組み立てを行い、2週間後には手元に届くが、ふるさと納税で受けた場合は4週間ほどかかることもある。同社では自転車の注文が少なくなる冬季に「異例」ともいう注文が得られたほか、オプションの注文により客単価が上がり、高い年齢層の顧客獲得にも繋がるなどメリットが多かったという。

 勝俣代表は「デザイン、オリジナル色の塗料にこだわりがあります。課題は、秦野の人にもっと知ってもらうことと、色が多すぎてお客さんが決めにくくなってしまっていることですね」と微笑みながら話した。

 市の担当者は「工場を訪れた際おしゃれな自転車で自分も欲しくなった。桜や紅葉の時期に市外の人が寄附で手にした自転車で秦野を訪れてくれたら」と話す。
 

サドルにとまるテントウムシの刺繍
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