秦野市菩提地区の新田川上流、不動の滝にある菩提滝の沢不動尊や、周辺の神社などで4月17日、この地域に伝わる祭典が行われた。
菩提地域には集落単位でつくられた小さな神社や石像、それにちなんだ信仰行事が多く残っている。自治会の一組織として1985年に発足した菩提滝の沢保存会(古谷勝二会長・61人)は、歴史的遺産や伝統文化を記録・継承する活動を続けてきた。
毎年行われるこの祭典では、不動尊を始め、山神(やまのかみ)や風神(かぜのかみ)などが祀られる12カ所の神社や石像を、会員が参詣し、菩提地区の家内安全、五穀豊穣、諸願成就を祈る。
当日は風雨の中、会員らが菩提上会館に集合。不動龍神の掛け軸や、赤飯を包んだ藁皿(わらさら)や酒、住民らに配布する476枚のお札を並べ、定源寺(じょうげんじ)(秦野市菩提)の成瀬貴行(きこう)住職(52)と共に祈祷を行い、その後、山中の参拝場所へ向かった。
参道は山道で、場所によっては急で狭い。荒天の中、不動の滝や菩提風神社へ行くのに20分以上歩いた会員もいた。赤飯や酒を供え、参詣を終えた頃に雲が切れ始め、会員らは明るくなった空を仰ぎ喜んでいた。
古谷会長は「菩提では数年来、大きな災害もなく、安泰に過ごせています。荒天でのお参りでしたが、けがなく終える事ができて良かったです」と話した。
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