新春 区長インタビュー 中央区の一体感、醸成を 飯田生馬区長、区政2年目の課題と抱負を語る
−初代中央区長として、昨年を振り返ってどのようなご感想をお持ちですか。
区長 4月1日の政令市移行の日、テープカットを終えて早々に、区民課の窓口が活気づいた光景は今も眼に浮かびますね。私もそうですが、区民の皆さんも職員も、何から何まで初めての区政。この間いろいろな方とお会いし、お話を伺い、区長としてこれまでの組織に促われず、横串を刺すような立場で市役所の各部署との連携を図ることに力を注いでいるところです。土曜日曜と、区内さまざまな場所でいろいろな行事にお招きいただきますが、どこも温かくお迎えいただき、区長、区役所に対する区民の皆さんの期待の大きさを、ひしひしと肌で感じております。
−誰にとっても魅力あふれる中央区づくりに、区としてどのような取り組みを行っているのですか。
区長 中央区はそれぞれの特色を持った九つの地区によって構成され、そのいずれの地区にも実に魅力的な個性が活きています。この魅力をさらに伸ばしながら、区としての一体感をどう出していくか、これが区の魅力づくりにとっての大きな課題だと思います。一体感を生み出す動きとして、例えば区民の多くが望んでいる小田急多摩線の延伸、これをテーマにした音頭が、住民の手によって作られ、振り付けができ、様々なイベントで披露されています。昨年11月に「潤水都市さがみはらフェスタ」で、「みんなが選ぶ中央区のNo.1」と題し、来場の皆さんから1200を超える投票をいただきました。魅力づくりの大きなヒントになると思います。さらに、中央区の地図や生活情報などをまとめたパンフレットなども製作中です。さらに、中央区のシンボルマーク・カラーを公募して、区の一体感を出していけるような事業も進行中です。
−住民主体の区政の象徴ともいえるのが「中央区民会議」「まちづくり会議」ですが、新設されたこの二つの会議の開催状況は?
区長 昨年7月30日に第一回の中央区民会議を開催し、加山市長より「中央区区ビジョン」策定について諮問がなされました。こうして区民会議での取り組みがスタートしました。今年12月の答申を目指して、ほぼ月1回のペースで開催しています。
昨年10月の第三回会議では、委員による中央区内視察を行い、区内で課題となっている箇所や、魅力となる箇所などの現地視察も行っています。昨年12月開催の第五回から今年3月までの会議では、区ビジョンの策定にあたり、委員間の情報共有を図るため、各委員から区の現状や魅力、課題などについてのプレゼンテーションを行っています。その後は区の将来像やまちづくりの目標、基本方針についてご審議いただき、12月をめどに答申をいただく予定になっています。また、「まちづくり会議」は、本市の総合計画におけるまちづくり基本計画の地域区分ごとに、地域活動団体の情報交換や総合調整、地区の魅力づくりなどを話し合う場として設置され、防災、防犯、教育、福祉など幅広い地域課題を検討し、解決に向けた活動を、構成する団体などが協働して取り組んでいただくための会議です。中央区の九つの地区に設置されています。各地区では、これまで二回から六回の会議が開催され、地区内の課題整理等を行っているところです。
−今年の取り組みや課題、抱負についてお話下さい。
区長 昨年はゼロから区政がスタートした年でした。二年目となる今年は、そのあり方を評価する年になると思います。どんな方向に向けば区民に身近な行政サービスの推進が図れるのか、早々に課題を整理していきたいと思います。そして、よりいっそう親しまれ信頼される区役所づくりを進めていきたいと思います。
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