矢部駅では現在、駅の北口と南口をつなぐ地下道を新設する「駅構内地下道新設工事」の準備が進められている。市では平成24年度中の完成を目指しており、地下道開通後は、駅から横浜よりに位置している歩行者専用踏み切りが廃止される予定だ。
市では平成19・20年に、同駅にエレベーターやエスカレーターを設置するバリアフリー化工事を実施。工事の検討を始めた平成13年頃から、安全対策の面から考えて、踏み切りの廃止についても同時に計画してきた。この踏み切りは、昭和32年に矢部駅が開業した時期からほどなくして開設されたと推測される。幅が狭く、朝夕の通勤・通学ラッシュ時には人だまりができるほか、自転車や歩行者が錯綜することから、接触事故の報告もあったという。市では平成15年に地域住民への説明会を開催。それに応えるように、住民らによって、矢部駅周辺の街づくりについて考える「市民の会」も発足し、共に検討を重ねてきた。
おおむね賛成
地下道は、現在の踏み切りより駅よりに設置される計画。地下通路は幅4m、高さ3m。利用者は斜路(スロープ)付の階段を通って地下道へと向かう形となる。今後は地下道の愛称募集や壁画の設置なども検討していく予定だ。
地下道設置を受けて駅周辺の住民からは「踏み切りは道幅が狭く、いつも人と自転車で渋滞が起きている印象がある。地下道ができれば便利になるかも」と賛成の声が多くあがる一方で、「地下は夜になると怖いイメージがある」「バリアフリー化の時に、踏み切りの問題解消も一度にやってほしかった」「本当に地下道が必要か」などの声も一部で聞かれた。
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