市教委 電気の大切さ考えて 田名北小など市内3校が節電学習を実施
この夏の電力不足に対する理解を深めることを目的に、相模原市教育委員会はこのほど、節電教育の授業実践を市内の小中学校に依頼。先陣を切るかたちで田名北小など、3つの小学校で初となる節電学習が実施された。参加した児童からは多くの意見が挙がり、節電への関心の高さが伺えた。
田名北小学校(宮内裕之校長)は13日、5学年の各学級で「電気の大切さを考えよう」をテーマにした節電学習を行った。児童らは「電気が停まったら、どうなるのか」「今までどんな節電の取り組みをしたことがあるか」「夏休みに工夫できることは」などについて、担任教諭の指導のもと話し合った。議論の中で、電気が停まれば夜は真っ暗になり、今までの生活ができないことを意識した児童らは、「コンセントをぬく」「緑のカーテンを作る」「冷蔵庫をむやみに開けない」など、夏休み中に実践できる具体的な工夫について意見をまとめた。
同校は日頃から省資源、省エネルギーを意識した取り組みを継続していることから、「さがみ風っ子ISO」認定校として今回、節電学習のモデル校に選ばれた。3月11日の地震後、田名は市内で最も停電が長引いた地区。同校の児童らは電気のない生活を直に経験しており、市教委では「(他校に比べ)電気の大切さを痛感しているからこそ、高い関心を示したのでは」と分析。今後については、「夏休みを前に、全市の小中学校で節電学習を実践していければ」と話している。
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