上溝地区まちづくり会議を母体とした「エンジョイ上溝実行委員会」(長谷川光義会長)では現在、「上溝のオリジナル吹奏楽曲を作ろう!」と題したプロジェクトを行っている。これは市内で初めて独自にシンボル曲を制作するもので、曲のテーマは「上溝夏祭り」。地区内の小中高校5校の吹奏楽部に演奏してもらうことで、子どもたちや地域住民の上溝への愛着を深めるねらいもある。
同会では昨年度、独自のシンボルマーク制作にあたり、地域住民に上溝のイメージ調査を実施。その際に最も意見を出してくれたのが学校であったことから、子どもたちがもっと地域に愛着を持つように、小学生から高校生まで馴染みやすい吹奏楽で地域を身近に感じてもらえればと、オリジナル曲の制作に着手した。「今の中学生も、10年経てば地域を担っていく存在。いかに子どもたちに、地域へ目を向けてもらえるかを考えた」と、同会。子どもが演奏すれば、保護者をはじめ地域の人々にも広まる。さらに彼らが成長したときに、次世代にも受け継がれていけば―。そんな願いを込めプロジェクトはスタートした。
指揮・作曲は、東京ニューシティ管弦楽団首席客演指揮者の曽我大介氏にオファー。曽我氏は現在、地区内の団体が演奏する祭り囃子のビデオなどを参考に、作曲を進めているという。協力校の一校・上溝南中学校の長倉由季教諭は「上溝をテーマとした曲を演奏することで、地域を身近に感じる良い機会になるのでは」と期待を込める。
曲の完成後、5校で練習が開始される。演奏会形式での発表も視野に入っており、地域愛が込められたメロディーがお披露目となるのは、来春の予定だ。
さがみはら中央区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|