相模原市は1日、市指定文化財として新たに4件の考古資料を指定した。これにより同文化財は全部で50件になった。今後はイベント展示などで、市民に広くPRしていく意向だ。
「市指定文化財」とは、建造物や絵画、史跡など全13種類の市内の文化財のうち、希少価値が高く市で重要と決められた財産。過去の先人たちから受け継がれた貴重な文化を普及する目的で、2001年より毎年数点が定められている。
今回加わった4件のうち、区内で発掘されたのは「田名塩田遺跡群出土黒曜石原石」「矢掛・久保遺跡出土品」の2つ。中でも黒曜石は、旧石器時代(約3万5千年前)に狩猟道具などの製作に使われていたとされ、産地である長野県や箱根以外でまとまって発見される事例は、極めて少ない。ほかにも市内では、旧石器・縄文時代の考古資料が全国的に見ても多く出土されているという。市文化財保護課では「横浜や鎌倉と比べて歴史が浅いと見られがちだが、市内にも歴史をひも解くヒントがたくさん眠っている」と話す。
市民に親しみを
指定された文化財は現在、市立博物館(高根)の特別展で来月6日(日)まで公開されている。市は今月、これらの文化財などをまとめた市史の考古編の発刊を予定。同課では「文化財は市の歴史の象徴。もっと市民に親しみを持ってもらえれば」と話し、PR活動など周知を徹底したい考えを示した。
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