大野北小学校 ひょうたんで緑のカーテン 植物とエコへの関心高く
冷房の使用を控え、直射日光のない風通しの良い室内環境を作ろうと、市内の小中学校では植物を使ったグリーンカーテンが作られている。中でも市立大野北小学校(淵野辺・福川裕史校長)では、通常のゴーヤではなく、ひょうたんを用いたユニークな取り組みをしている。
節電と猛暑対策のため、昨年度から市内小学校で始まったゴーヤを用いたグリーンカーテン作り。同校では以前から地域でひょうたんを栽培・加工する高丸信吉さんの指導のもと、市内では珍しいひょうたんでの節電対策に取り組んでいる。カーテンは3年前から徐々に規模を拡大。昨年度の横幅約40mから、今年度は校舎全体の100mへと伸長した。
ひょうたん作りは同校の4年生108人が担当し、今年5月に苗を植え付けた。「皆、成長を楽しみにしていますよ」と高丸さん。児童たちは毎朝水やりを行い、成長を日々観察し記録しているという。先月の台風で、2階まで伸びていた茎が折れた際も献身的な世話で修復し、茎は毎日成長を続けている。高丸さんによると、今年の生育は例年と比べ遅れるものの、7月下旬から8月にかけて葉が校舎の側面を覆い、実もつけるという。「我々だけでは分からないことばかり。地域の方々のご協力に感謝したい」と福川校長は話す。
同校ではカーテンによる室内の気温・湿度の低下を見込むとともに、児童が日常的に自然とふれあう機会になるとして、今後も取り組みを継続していく考えだ。
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