神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

資源ごみ持ち去り 罰則規定を県内初適用 条例に基づき市が告発

公開:2012年10月4日

  • LINE
  • hatena
チラシ等で市民に情報呼びかけ
チラシ等で市民に情報呼びかけ

 相模原市は9月25日、区内のごみ・資源集積場所から、新聞51・6kgを持ち去った八王子市在住の男を相模原署へ、緑区で同様に新聞8kgを持ち去った緑区在住の男を相模原北署へそれぞれ廃棄物条例違反の容疑で告発し、同日の警察による摘発に繋げた。資源持ち去り行為に罰則規定がある県内自治体は本市を含む9自治体。市資源循環推進課によれば、条例の罰則規定を適用し、資源持ち去り行為が摘発されるのは県内初という。

 資源集積場所などに出された新聞や雑誌などの資源を、自治体の委託業者以外の者が勝手に収集・運搬する「資源の持ち去り行為」は全国的に横行している。本市も例外ではなく、同行為に関する住民からの通報が後を絶たない。そのため、2010年7月に、禁止命令に違反した者へ20万円以下の罰金を科す、罰則規定付の条例を制定。同行為者へ初回は口頭注意、2回目は条例チラシへの署名(違法性認識確認)、3回目は禁止命令書交付。さらなる違反には、事件化するべきかを警察など、関係機関と協議するなどの段階を踏んでいる。しかし、事件化には、現場を押さえるなど、揺るがぬ証拠が必要で、その結果、同じ相手に禁止命令書を繰り返し発行するなどに留まっていた。

 一方、住民からの同行為に関する市への通報は、2011年度に177件、今年4月〜8月は、すでに146件にも上り、例年を上回る勢いだ。中には、「注意をしたら威嚇された」など、住民が恐怖を感じた危険なケースもあり、断固とした対処が求められていた。

 そこで、市資源循環推進課では今年、2人の警察職員OBを採用。証拠を押さえるビデオカメラも導入し、取締りを強化した。今回の摘発も、市が現場で違法行為の動かぬ証拠を押さえた点が決め手となった。摘発された2人以外にも9人に禁止命令書が交付されており(9月25日現在)、今後も同行為者を捕捉した場合、警察に通報し、罰則規定適用を求めていくとしている。

 資源の持ち去りは広範囲に及ぶため、摘発には正確な情報が必要。そのため、啓蒙チラシなどを通して、住民からの情報提供の呼びかけに力を入れる。4月からは横浜市、大和市、町田市、八王子市と資源持ち去りの情報交換会も2度開催した。持ち去り行為撲滅に努めていくという。
 

さがみはら中央区版のトップニュース最新6

障害者へ「合理的配慮」

障害者へ「合理的配慮」

民間義務化も周知に課題

4月25日

4日、5日に大凧まつり

4日、5日に大凧まつり

本番向け、準備着々

4月25日

過去最多53万人来場

市民桜まつり

過去最多53万人来場

市制70周年 華やかに彩る

4月18日

20%還元 6月3日開始

相模原市

20%還元 6月3日開始

スマホ苦手派に説明会も

4月18日

市内全区で上昇率拡大

地価公示

市内全区で上昇率拡大

リニアと駅近で住宅需要増

4月11日

障害者支援の窓口開設

障害者支援の窓口開設

区内初「キーステーション」

4月11日

相模原市のご葬儀

ニーズに応じた家族葬プランをご用意

https://ceremonyhouse.jp

<PR>

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 3月30日0:00更新

  • 3月23日0:00更新

さがみはら中央区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook