かながわ商店街大賞 「ふちのべ」が準大賞 県央唯一 「宇宙に着眼」評価
今年創設された「第1回かながわ商店街大賞」(同実行委員会主催)で、にこにこ星ふちのべ協同組合(茅明夫理事長)が準大賞に選ばれた。県央地域で唯一の受賞。感動の帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」を通じた商品、グルメなどのブランド戦略、まちおこし活動が高く評価された。大賞は、協同組合元町エスエス会(横浜市中区)だった。
「かながわ商店街大賞」は、地域とのつながりや賑わいづくりで優れた取り組みを行った商店街を表彰する目的で、県が主体となって創設された。県商店街連合会に加盟する683の商店街が対象。黒岩祐治県知事が提唱する消費者を引きつける「マグネット商店街」の見本として広く紹介することで、県内商店街全体の魅力アップにつなげていくのがねらい。
選出した理由について同実行委員会は、ふちのべが「はやぶさ」に早くから着目し、JAXA宇宙科学研究所と連携して地域活動へと広げていった点に注目。加盟店同士が知恵をしぼり、はやぶさにアイデアを得た関連商品やグルメを次々に開発しマスコミなどに取り上げられるなど、地域ブランドを醸成した成功例としても一定の評価を加えている。
昨年11月に市内で開催された黒岩知事との意見交換会では、茅理事長が的川泰宣JAXA名誉教授とともに、地域活動を発表。両者の連携が、実行委員会の関係者に感銘を与えたことも選出を後押しした。県央地域の商店街からは、ふちのべが唯一の受賞。今回選出されたのは、ふちのべのほか8商店街のみだった。 7日に行われた表彰式で、茅理事長は「はやぶさ2を応援しながら、子どもたちに夢を与えられるような催しを次々に展開したい」と今後の活動への意気込みを話した。黒岩知事は「市の商店街でリーダーシップを発揮してほしい」と述べ、期待感をにじませた。
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