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帆掛け舟 ついに復元 新磯「新」シンボル 6月披露

公開:2013年5月2日

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帆掛け舟の完成を喜ぶ、民俗資料保存会のメンバー
帆掛け舟の完成を喜ぶ、民俗資料保存会のメンバー

 明治から昭和初期まで、物資を運搬するため相模川で航行していた「帆掛け舟」。かつての生活道具などの収集・保存に努めている団体「市磯部民俗資料保存会」(南区磯部/田所輝夫会長)では一昨年から、この舟の復元を試み、このほど2艘(そう)が無事完成を迎えた。長さ8m、最大幅1m40cmの立派な船体が、この6月に一般公開される。

 「まさか、大工が見つかって、新しい舟作りができるなんて夢にも思わなかった」。磯部の川沿いで育った会員のこの男性にとって木舟は、いつしか若い頃の原風景の中だけのものとなった。かつて、帆掛け舟は重要な水運として活躍。しかし戦後は小型の釣り舟などが川面を賑わせ、自然とその役割を終えた。

 保存会では約30年前に一度帆掛け舟を復元。現在は老朽化が目立ち、会員から「新しいものを作りたい」という声もあがってきていた。ところが作り手がいない。「相模原周辺にいる舟大工は廃業したと聞いていた」と一度は、新船を保存会では諦めた。

 しかし一昨年の秋、状況は一転。保存会・会員の知人が、「趣味でこれまで20艘ほど木の舟を制作したことがある」とわかった。その知人とは大工の田所武久(たけひさ)さん(相模台)。15年ほど制作を止めていたが、保存会メンバーの熱心な説得もあって今回、復元を挑戦することに。昨秋、緑区青野原の杉(丸太3本)を舟型に削りはじめ、このほど、きれいな木目の”新シンボル”が完成した。

 なお、保存会では6月にこの新船のお披露目を行う計画(進水式)。問い合わせは、【電話】046・251・6633(田所会長)へ。
 

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