西門商店街 生活保護受給者を支援 空き店舗活用し就労体験
西門商店街協同組合(浦上裕史理事長)は今年度から、相模原市が取り組む生活保護受給者の自立支援プログラムへの協力を始めた。同商店街内には受給者の就労体験を支援する「喫茶室ノスタルジー」が設置され、社会参加をめざす若者たちを商店街全体でサポートする体制を整える。
生活保護受給者の自立支援プログラムの一環である「就労体験・社会参加等支援事業」は、病気などの理由がない限り働くことのできる年齢層の、生活保護世帯の自立支援が目的。社会との関わりを深めてもらうため、ボランティアや就労体験の場を提供し、就労意欲の喚起を図っている。
これまでも農業法人やボランティア団体と市の協力体制はあったが、街の中に就労支援を主とする施設が設置されたのは市内初。同商店街は個人商店が多く、社会参加をめざす受給者にとって、他者との交流を図る上での最適の場として市から打診を受けたという。
高齢化が懸念される商店街側も稼働年齢層の出入りが街の活性化に繋がるメリットがあることから、今回、空き家となっていた店舗を商店街が提供することで、「喫茶室ノスタルジー」の設置が実現。同所を拠点に現在、約8人の受給者が店舗の清掃や、近隣商店の手伝い等、就労に向けた訓練に取り組んでいる。既に実際の雇用に結びついたケースもあるという。浦上理事長は「商店街は様々な人が集まる場。顔の見える付き合いが受給者の就労支援に繋がれば」と話す。今後も商店街のイベントなどを通じて、支援を受ける受給者の、活躍の場が広がりそうだ。
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