小惑星の名前 「てるて」に 相模原の伝説 世界へ発信
相模原市が命名権の提供を受けた小惑星の名前が、「てるて」として世界に承認された。広報やイベントを通じて公募で決まっていた名前が、審査を行う米国の小惑星センターで承認されたものだ。市が命名権者となって星の名前を決めたのは、今回が初めて。
「てるて」とは、相模原に古くから伝わる「てるて姫伝説」の主人公とされる姫の名前。武士と姫が恋に落ちるといった内容で、幾多の困難に阻まれながらも恋が成就する物語として語り継がれている。
名前のついた同星は火星と木星の軌道の間にあり、直径4Kmほどの球形(小惑星探査機はやぶさが降りたイトカワは直系500m)。2000年12月4日に新天体として発見された。
小惑星の名前をめぐっては、地球に接近する小惑星などを発見・監視するNPO法人日本スペースガード協会が、銀河連邦友好交流25周年記念として市に命名権を提供。市は名前を公募し、事前審査で候補名5点を選定。「さがみはらフェスタ2012」内のイベントで諮ったところ、来場者の要望多数で「てるて」に決定した。この名前が小惑星センターで承認されたことから、市として決めた星の名前の第一号となった。正式名は「Terute(てるて)」。小惑星番号は72012。
同協会の高橋典嗣理事長はギリシャ神話の悲話が星の名になったケースはよくあるとした上で、「(恋が成就するといった)頑張れば夢は叶うというメッセージを、星の名を通じて世界に発信できるのは意義深い」と市の命名に好感を示した。同星は市のフェイスブック(Sagamihara.pr)から閲覧できる。
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