夢小通学路に信号機新設 安全確保へ地元が一丸
子どもを巻き込んだ事故を防ごうと市立夢の丘小学校(南区当麻)の通学路の交差点にこのほど、信号機が新設された。同所は自動車事故が頻発する危険箇所で、設置を求める地元の声が以前から根強く挙がっていた。信号機設置に加え、民間警備員の配備や一部交通規制も継続して行われるなど、児童の安全確保に地域をあげて多角的に取り組んでいく。
新設されたのは、国道129号線上溝バイパスの塩田原交差点から県道に入り、同校へ続く市道と結節する丁字路交差点。同所は、中央区から同校へ通学する児童約250人が利用しているが、国道への抜け道として市道を使う自動車が多く、加えて見通しも悪いことから、交通事故が頻発。同所近くでは子どもを巻き込んだ事故も発生するなど、安全対策が急務とされていた。
地元の住民、田名塩田通学路安全対策委員会らは2011年、信号機新設に向け要望書を市に提出。路側帯が狭いことなどから、当初、設置は難しいとされた。これを受け同会らは、通学路の一部交通規制に向けた署名活動を実施。市民の賛同を得て規制にこぎつけるなど安全対策に注力し、今回、地元住民や県会議員らの強い要望により、信号機の新設が決まった。
これにより、本線を走る自動車と県道へ入る右折車との接触事故の減少が期待される。加えて、信号機設置後もボランティア指導員や民間警備員を配備するほか、通学路の一部交通規制も継続して行うことで、児童の安全確保に万全の対策を期す方針。
一方、横断歩道の信号機は点灯時間が短く、登下校をする子どものグループが渡りきることが難しいと指摘する声もある。同会では、「警察と話し合って、最善の打開策を見つけたい」としている。
横断歩道を利用したという田名在住の江成さんは、「見通しが悪いので本当に危ない場所だった。スムーズに横断できるし、歩行者にとっても車にとっても良い」と話していた。
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