高齢者狙う還付金詐欺 区内で急増 注意呼び掛け
行政職員などを装って電話をかけ、「医療費が戻ってくる」などと言葉巧みにATM(現金自動受払機)に誘導して、お金を振り込ませる「還付金詐欺」による被害が区内で続発している。相模原署管内では、今年1月から5月末にかけて9件発生。被害総額は昨年同時期の3倍超の1100万円に上った。6月以降も、同様の被害が続いており、同署では防止を呼び掛けるポスターを張るなどし、注意を促している。
同署によれば、行政職員などを名乗る犯人は、電話で高齢者に「過去の医療費の払い戻しがあるが、本日までに手続きをしないと間に合わない」などと急き立てて、コンビニ内や無人のATMを指定。「あなたの口座に入金します」と偽り、電話で操作を指示し、犯人の口座に振り込ませるのだという。
被害を未然に防ごうと、同署では7月、「ATMを操作して、自分の口座にお金が戻ることは絶対にありません」と記載したポスターをコンビニなどに張った。担当者によるコンビニ内の巡回も続けており、店員にはATM利用者への注意を促している。同署生活安全第一課長の小島久美子警部は「ATMの前で高齢者が携帯電話を掛けながら、機械を操作している場合は、振り込め詐欺のケースが多い。見かけたら積極的に声掛けしてほしい」と話す。
犯人はオレオレ詐欺と同様、突然に切迫した状況を作ることで、冷静な判断力を失わせるのだという。同署では「他人事と思わないで」と呼びかけている。
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