女子W杯カナダ大会 地元なでしこに声援 市内各所でPV(パブリックビューイング)
日本時間7月6日午前8時から行われたFIFA女子ワールドカップカナダ大会決勝「日本対アメリカ」。日本代表「なでしこジャパン」に市内南区在住で弥栄西高(現・弥栄高)出身の岩清水梓選手(28)、同校出身の川澄奈穂美選手(29)が選出されていることから、相模原南市民ホール、弥栄高体育館でパブリックビューイングが開催された。南市民ホールには、岩清水選手の弟・銀士朗さん(26)も駆けつけ、必死に応援した。
岩清水選手は小学校1年生の時に「相模原市大沼サッカースポーツ少年団」でサッカーを始めた。
その後は順調に年代別の日本女子代表に選出され、2006年にはDF(ディフェンダー)として「なでしこジャパン」でのデビューを果たす。以降、チームの中心選手として活躍し続け、10年のアジア競技大会、11年の女子ワールドカップドイツ大会でも金メダル獲得に大きく貢献。現在はなでしこリーグの日テレ・ベレーザに所属している。
川澄選手も小学生からサッカーを始め、弥栄西高時代は同校のサッカー部に加え、クラブチーム・大和シルフィードにも所属するなど精力的に活動。日本体育大では、全国優勝も果たした。現在、INAC神戸レオネッサに所属。2008年からは日本女子代表でプレー。「なでしこ」には欠かせないMF(ミッドフィルダー)となった。今回のパブリックビューイングは、南市民ホールは当初から予定されていたが、弥栄高は岩清水、川澄、両選手が母校だったこともあり、授業の一環として急きょ実施が決まった。
途中交代にも拍手
今回のカナダ大会では、岩清水選手はディフェンスの要として、川澄選手はスピードを生かした攻撃の起点としてそれぞれ活躍。決勝でもスターティングメンバーとして両選手が紹介されると、各会場では大きな歓声が沸き起こった。
試合は序盤からアメリカの猛攻で、前半16分までに4点を失う苦しい展開。攻勢に出たい日本は、前半33分に岩清水選手に代えて澤穂希選手を投入した。南市民ホールでは、ベンチに戻った岩清水選手が涙ぐむ姿がモニターに映し出されると、詰めかけた250人から温かい「いーわしみず」コールと拍手が起こった。
川澄選手も同39分に途中交代となり、戦況を見守る弥栄高生からはねぎらいの言葉が飛んだ。その後、日本は積極的に攻めたが2対5で敗れ、ワールドカップ連覇はならなかった。試合中、声援を送り続けた同校女子サッカー部に所属する杉江知花さん(2年)は「岩清水選手も、川澄選手も交代してしまい残念ですが、自分もサッカーを頑張って、大きい舞台で活躍したいです」と感想を話すなど、二人の活躍に刺激を受けた様子だった。
南市民ホールでは試合後、小星敏行副市長から花束を手渡された銀士朗さんが来場者に謝辞を述べ、「相模原市は梓にとって地元。見かけたら温かい言葉をかけてもらえれば嬉しいです。きっと地域に恩返しができたらと思っているはず」と話し、大きな拍手を浴びていた。
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