主に小学生を対象に、身近な文化活動について体験を通じて関心を持ってもらう新たな試みとして、「中央区体験する文化祭」が7月20日 、市立総合学習センター(中央)で開催される。文化活動をめぐっては後継者不足の深刻化が懸念される中、体験をキーワードに活動に対する敷居を低くしながら、継承に道筋をつけるねらいがある。
この文化祭は、地元のまちづくりを様々な分野で活動するメンバーらで進める、中央区の「安全・安心と夢・希望のプロジェクト」の企画の一つとして考案された。企画について議論する中で、伝統芸能の継承への危機感を募らせていたメンバーの一人からの発案がきっかけになったという。
毎年、文化活動の発表の場とされる市民文化祭は、毎年2千人の参加者と9千人の来場者を誇るものの、高齢化が進んでいる現状があり、若者を取り込む上で新たな切り口が不可欠とされていた。そこでこの文化祭では、活動ごとにブースを設置。参加者には見る側ではなく、自発的に体験する側になってもらうのが特色だ。小学生などを中心に活動に取り込むことで、将来的な後継者の育成を図る。
ブースの設置には区内で活動する団体や大学生、高校生などの協力で全部で11団体が参加。能や尺八、三味線などの伝統芸能に限らず、写真やマジックといった活動もあり、バラエティに富んだ内容となっている。
加えて、普段は公民館などの公共施設で文化活動に取り組む団体が他の活動団体の取り組み方や発表の仕方などを情報交換し、今後の活動のヒントに役立ててもらうのも目的だ。同プロジェクトでは、質を高めながら、文化活動のさらなる推進、速やかな継承を促していく考えだ。
参加無料だが、写真部門のみ事前申込みが必要となる。申込みは市コールセンター(【電話】042・770・7777)へ。
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