4月に起きた火災で県内最古の木造校舎が全焼した青根小学校(緑区/須藤ゆかり校長)。4人の全校児童は現在、近隣にある青根中学校(杉本祐一校長)の教室を使って授業を受けている。夏休み期間中には同中学校の教室の改築や変更が行われ、当初は戸惑いも多かった学校生活の不便さも改善が重ねられてきている。10月9日(日)には地域一体となって毎年開催されている運動会も予定しており、児童らは現在リレーやダンスの練習に笑顔で励んでいる。
入学式を直前に控えた4月3日に発生した火災。入学式は青根中学校で行われ、授業も同中学校の空き教室を使用していた。学年の違う4人が1つの教室で授業を受けることがあったり、中学生の背丈に合わせて作られたトイレや水飲み場の高さが合わないなど、当初は戸惑いも多かったという。「具合が悪くなっても中学校の保健室では落ち着いて休むことができずに教室に戻ってきてしまうこともありました」と須藤校長は振り返る。
こうした現状を受けて、夏休み期間を利用した中学校校舎の改装・教室変更を実施した。1階にあったPC室を小学校保健室に変更。また3階の美術室を改築し、中学生の教室を3階に移動。2階に隣合わせの2つの教室を小学生用に確保し、2学期からは高・低学年の2クラスそれぞれの教室で授業を行っている。「杉本校長をはじめ、青根中学校にはたくさんのご協力をいただきました。火災発生当初は元気がなかった児童たちも次第に元気を取り戻しました」と須藤校長は話している。
新バトンで臨む運動会
毎年100人以上が参加する「青根大運動会」は、青根小・中学校と地域住民が一体となって開催している同地区の一大イベント。火災発生から初となるこの運動会が、10月9日に予定されている。9月13日には、市のホームタウンチームが同小学校に寄贈したバトンを使用したリレーの練習を行った。これまで火災現場で発見され、ススで汚れてしまっていたバトンを洗って使用していた児童たちは新しいバトンを見て、「ピンクと黄色のバトンがあって嬉しい」「新品のバトンを使うのが楽しみ。運動会も頑張って走れそう」と笑顔を見せていた。当日に向けて、リレーのほか、「おどるポンポコリン」の曲でダンスする小学生演技などの練習に、現在、取り組んでいる。
須藤校長は「とても悲しい出来事があったけれど、たくさんの方々から寄贈や温かい支援をいただいています。もらった優しさの分だけ、児童たちも人を思いやる心を育んでいってくれています」と話した。
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