相模原市内をロケ地とし、同市そのものを舞台にした映画「ホぺイロの憂鬱」が7日、市民応援団の支援のもと、撮影を開始した。2月20日までに撮影を完了させ、3月末の完成を急ぐ。
同映画は、市内在住の作家・井上尚登氏の同名小説が原作。相模原の架空のサッカーチーム・ビッグカイト相模原に所属し、選手の身の回りの管理などを行うホぺイロ(ポルトガル語で用具係の意味)が奮闘しながら、チーム内で起こる事件の謎を解き明かしていくほのぼのとしたミステリー。
全ロケ地を相模原市内に限定しているのが特徴で、相模原ギオンスタジアム(以下ギオンス)、相模原麻溝公園、サーティーフォー相模原球場、相模原市民会館、相模川河川敷など、市民なじみのスポットでの撮影が計画されている。とりわけ、今週末の2月11日・12日(土日)にかけては試合中の重要なシーンの撮影を多数の市民エキストラを集めて大規模に実施する予定。地元クラブ・SC相模原のサポーターが映画で使用する横断幕を作成するなど、市民の間で協力体制が広がっている。
地元企業や市民有志で構成される同映画の市民応援団も支援を惜しまない。スポンサー企業の資金的な支援はもとより、撮影をめぐり、加治屋彰人監督の出身地・大阪から招集した撮影チームの活動拠点には(有)オリーブの実の須賀節子代表取締役が自身の経営する店舗を貸し出すなど、短い期間で効率的な撮影ができるよう応援団が全力を傾ける。
1月30日には市民応援団の一部、制作サイドが集まって会合を開催。撮影スケジュールのほか、協力体制の強化、放映に向けての今後の方針について熱く意見を交わし、互いに士気を高め合った。
会合にはラインプロデューサーを務める井苅安英氏、エグゼクティブプロデューサーの金子尚樹氏、プロデューサー小池和洋氏(緑区西橋本在住)も参加。井苅氏はシューズの状態一つで選手のコンディションを見極めるとされるホぺイロの存在を周知させ、サッカーを違った角度から楽しめる作品をめざす意向を示した上で、相模原で撮影する意義にも言及。「この町の潜在能力を映し出し、相模原はいい所だと思ってもらえるような作品に」と話すと、金子氏は「裏方の人間臭い部分も面白さの一つ」と映画の見所をアピール。小池氏は「多くの方に参加してもらい映画を応援してほしい」と協力を呼びかけた。
制作サイドではさらなる市民エキストラの応募を呼びかけており、大勢で熱気あふれるスタジアムシーンにしていく考えだ。
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