さがみはら中央区版 掲載号:2018年11月1日号
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上溝中 本番さながら裁判員体験 弁護士、大学教授らが協力

教育

(右から)検察官役、証人(被害者)役、被告人役、弁護人役による裁判劇を裁判員として見つめる生徒たち=10月26日、上溝中
(右から)検察官役、証人(被害者)役、被告人役、弁護人役による裁判劇を裁判員として見つめる生徒たち=10月26日、上溝中
 上溝中学校で10月26日、社会科の授業の一環で、「模擬裁判」を取り入れた授業が行われた。生徒たちは、架空の強盗事件についての裁判劇に裁判員として参加し、有罪か無罪かの評議を行うまでの流れを体験。教員と弁護士、大学教授らが協力し、本格的な模擬裁判を授業で行うのは市内でも珍しい取り組みだ。

 3年生の社会科の公民分野で裁判員制度について学ぶ授業の一環として行われた今回の模擬裁判。発端になったのは、同校の野嵜雄太教諭が所属する日本公民教育学会での意見交換だ。

 2022年以降、高校では「現代社会」に代わり「公共」が新設される。社会とのかかわりについて学び、議論し判断する力を養うことが重要視されるようになるのを前に、同会では公民分野の授業における中学と高校の連携について議論を重ねていた。そんな中、中学で現行の裁判制度の基本を身に付けて、公共の授業に臨むことが望ましいとする考えから、試験的な意味も含めて今回の授業が行われる運びとなった。

 20歳になれば誰もが選ばれる可能性のある裁判員裁判。今回はそのシミュレーションを行い、裁判員裁判の意義や、証拠や証言をもとに判断し、議論することの困難さを生徒たちが学ぶことに重きが置かれた。

 題材となったのは、架空の強盗事件で、コンビニエンスストアで刃物を使って店員を脅し、金を奪った上、その店員にけがを負わせた被告人を裁く裁判。生徒たちは裁判員として、教員や今回授業に参加した弁護士らが演じた検察官と弁護人による冒頭陳述を聞き、証人尋問や被告人質問を行った上で、5〜6人のグループに分かれて評議。グループごとに有罪、無罪を選択し、その判断理由を発表した。

 生徒からは証人尋問の際に、「被告人の目が印象的だったので覚えていた」という被害者の証言に対して、「印象的とは具体的にどんなだったか」、「スポーツタイプのバイクに乗って逃げた」という証言に対して、「暗い中で、動揺していたのにもかかわらず、本当にスポーツタイプのバイクだとわかったのか」など鋭い質問も飛び出した。発表の際には、証拠や証言をもとに有罪か無罪かを主張。模擬裁判を終え、生徒たちは「(グループ内で)意見が分かれた時に説得するのが大変だった」「裁判に時間がかかる理由がわかった」などと感想を話した。

 授業を振り返り野嵜教諭は、「事前の授業で『推定無罪』について学んでいたため、生徒たちは本来ならその学習の成果を発揮しようとしがちになるところを、自身の日常生活における感覚を踏まえて、自分の意見を出し合い、議論していた」と評価。「よりリアリティのある模擬裁判を行うには、裁判のシナリオの作成や証拠の用意の部分で実際の裁判に携わっている弁護士の皆さんの協力がなければできない。今後は、相模原市内で広がっていけば」と話した。

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