お店大賞も受賞した「とろけるハンバーグ」が宇宙へ――。市内を中心に飲食店を経営するグローズバル(吉田茂司代表)は、このほど打ち上げ実験を予定している民間観測ロケットに同社のハンバーグを搭載すると発表した。実験への参加を通じて、相模原の知名度向上など地域活性にもつなげたい考えだ。
「とろけるハンバーグ」で「宇宙の街」PR
今回搭載される「とろけるハンバーグ」は、同社の看板メニュー。相模原の名物品として同市の名を全国に知ってもらうきっかけになればとの思いで、オーナーシェフの住村哲央さんが考案したものだ。相模原名物料理決定戦グランプリや相模原お店大賞グランプリを受賞した実績もあり、現在全国75店舗、海外1店舗に展開している。
吉田代表は相模原商工会議所青年部に所属しており、昨年11月、帯広で行われた日本商工会議所青年部主催の研修会に参加。そこで講師を務めたのが北海道大樹町(たいきちょう)の宇宙ベンチャー、インターステラテクノロジズ創業者の「ホリエモン」こと堀江貴文さんと稲川貴大代表。民間の単独開発ロケットとして国内初の宇宙空間到達をめざす同社が、打ち上げによって広がる夢や可能性を熱く呼びかけたことが実験参加のきっかけだ。「とろけるハンバーグをロケットに乗せる話題性で、相模原の名が全国に知られる機会になれば」――。吉田代表は講演後、店を代表する看板メニューの搭載を同社に打診。打ち合わせを重ねてサンプルを送り、検証を経て今月12日、ロケットに積み込む「ペイロードスポンサー」として契約を締結した。
「地元に恩返しを」
ハンバーグは日頃店舗で提供しているものと同様のものを真空パックし搭載。ハンバーグを入れるカプセルには「相模原名物 とろけるハンバーグ」に加え「宇宙の街、相模原発」の文言も記載される。「地元で長く商売させてもらっている身として恩返しをしたい」と吉田代表。大樹町は相模原市と同じく銀河連邦の加盟都市でもあることから「宇宙の街つながりで相互にPRできれば」と期待を寄せる。
ロケットは「宇宙品質にシフト MOMO3号機」。MOMOは2017年、18年とこれまでに2回打ち上げを試みたが失敗しており3度目の挑戦。成功すれば民間単独開発のロケットとしては国内初の快挙となる。
打ち上げは4月30日(火)、大樹町の射場で午前11時15分から午後0時30分を予定。気象条件などにより翌日以降に延期になる可能性もある。
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