記録的な暴風を観測し、関東に多大な被害を及ぼした台風15号は相模原市内にも爪痕を残した。市は、市民に対し暴風対策のほか、配布されているハザードマップを改めて確認し、今後に備えるよう呼びかけている。
市に入った被害状況(12日午後4時現在)によると、避難中に転倒した軽傷者が1人確認され、屋根の破損や外壁の損壊などの住宅被害が中央区で1棟、南区で2棟確認された。加えて、倒木により県道517号線が通行止めになったほか、9日未明の暴風で緑区の約2500世帯、南区の約1000世帯で3時間ほど停電した。報告されていない軽微な被害もまだあると見られる。
台風接近を受け、市は6日に対応策を検討。8日午後1時に方針を決定し、職員を各所に配備し情報収集に向け体制を敷いた。5時30分にエリアメールなどで「警戒レベル3避難準備・高齢者等避難開始」を発令。市内54カ所の指定避難所を開設した。
避難所には多いときで126人が避難。中でも串川小、田名公民館、大野中公民館への避難者が特に多かった。首都圏への直撃が予想されたためか、全体的に避難者の数が多く見られた。
市民からは避難の是非についての問い合わせも相次いだ。通常は土砂災害警戒区域などに該当する世帯が避難対象となるが、対象外でも暴風被害を懸念して指示を求めるケースが多かったという。
市緊急対策課の有馬真一課長は暴風時は窓を閉め、就寝時も窓から離れるよう注意を促した上で、「ハザードマップを見て自宅が警戒区域に含まれているかどうか確認してほしい」と話している。
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