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相模原市立博物館レポvol.18 企画展-「無量光寺文書・山崎弁栄遺墨展」から- 実物の迫力 学芸員 長澤有史学芸員 長澤有史

掲載号:2020年10月8日号

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無量光寺文書 伊勢宗瑞(北条早雲)制札(無量光寺 蔵)市指定文化財 ※前期展示
無量光寺文書 伊勢宗瑞(北条早雲)制札(無量光寺 蔵)市指定文化財 ※前期展示

 無量光寺(むりょうこうじ)は一遍上人ゆかりのお寺であり、無量光寺文書(もんじょ)などの貴重な文化財が大切に保存されています。一遍上人が開いた庵(いおり)をもとに2世真教上人(しんきょうしょうにん)がお寺を建て、無量光仏(むりょうこうぶつ)(阿弥陀如来の別名)から無量光寺と命名されました。無量光寺文書のほか、境内そのものや山門、一遍上人立像なども市指定文化財となっております。

 今年没後100年となる無量光寺第61世法主(ほっす)(住職)の山崎弁栄(べんねい)上人は、千葉県柏市の生まれで、幼少のころから仏様への信心が深く、絶え間ない修行の果てに深い悟りの境地に至りました。常日頃から仏画・墨跡を制作すると当時に、仏教の教えにキリスト教や西洋哲学を融合させた「光明主義」を唱え、多くの賛同を得ました。大正8年(1919)には、無量光寺の法主に迎えられ、庫裏(くり)(僧の住居)に光明学園を設立しました。これが相模原市内初の私学校である、現在の光明学園相模原高等学校です。同校では山崎弁栄上人の教えを今でも大切に伝え続けています。

 無量光寺に関する文化財、特に今回初めて全14点を展示する無量光寺文書は、小田原北条氏初代の伊勢宗瑞(そうずい)(北条早雲)をはじめ歴代5代の当主などの古文書があります。歴代当主の堂々たる筆運びや2代の北条氏綱以降の当主に使われた「虎朱印」が押された古文書が見どころです。

 さらに18世紀末頃に作成されたと考えられる無量光寺全体図の版画、山崎弁栄上人により描かれた100年前の仏画や墨跡、実際に着用された御袈裟(おけさ)も展示しております。ガラスケース越しですが、実物の持つ迫力を体感できる貴重な機会です。

 会期中に展示資料の入替があり、前期は10月18日(日)まで、後期は10月20日(火)から11月15日(日)までです。多くの方々のご協力を得て、無量光寺の文化財と山崎弁栄上人の作品を展示することができました。ぜひご来館ください。

※博物館および企画展の日程は状況により変更になる場合もあります。来館前に最新情報をHPや電話でご確認ください。

■相模原市立博物館【電話】042・750・8030
 

山崎弁栄作「釈迦坐像」(光明学園 蔵)※後期展示
山崎弁栄作「釈迦坐像」(光明学園 蔵)※後期展示

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