相模原市は1月12日、淵野辺駅南口周辺の公共施設の再整備をめぐり、新たな方針案を公表した。今回の案は、市民検討会や有識者協議会での検討結果などを踏まえた内容となっており、市は「2029年度の竣工を目指して取り組んでいく」としている。
今回発表された方針案「次世代に引き継ぐ淵野辺駅南口周辺のまちづくりビジョン〜鹿沼公園・公共施設再整備に向けて〜(案)」は、17年度に公表された計画案に対し実施されたパブリックコメント(パブコメ)で見直しを求める意見が多く寄せられたことから、19年に立ち上げられた市民検討会や有識者協議会での検討を踏まえて作成されたもの。同駅南口周辺に分散し、老朽化が進む6つの公共施設(図書館・視聴覚ライブラリー、大野北公民館、大野北まちづくりセンター、青少年学習センター、あさひ児童館、さがみはら国際交流ラウンジ)の集約・複合化による再整備や鹿沼公園のリニューアルを行うとともに、民間の知識やノウハウを活用し、サービスの向上や財政負担の軽減を目指す内容だ。
検討結果を反映
方針案は、地域の代表者らや大学生などで構成され、24回にわたり実施された市民検討会での検討結果や、施設利用者アンケートの集計結果、昨年9月に行われたオープンハウスの内容などを詳細に説明。特に鹿沼公園については整備を懸念する声が多く、影響を抑えるため図書館敷地を一体的に利用する計画とし、児童交通公園や白鳥池、遊具広場、築山は現在の位置で存続させる。また駅前自転車駐車場は、大野北まちづくりセンター、大野北公民館およびあさひ児童館跡地への移転や仮設用地としての活用を検討し機能維持を図る。市都市計画課は「市民の意見を反映させた」と話している。
意見を募集
市は2月1日、同方針案についてのパブコメを開始。3月2日(木)まで市民の意見を募集している。今後はパブコメを踏まえて3月中にビジョンを策定し、民間活力導入可能性調査や大規模事業評価などを経て、26年度から設計・工事・解体、29年度に竣工の予定。同課は「鹿沼公園のさらなる魅力向上のためのリニューアルや、機能性と利便性の高い新たな複合施設の整備に向けて取り組む」とした。方針案やパブコメについての詳細は同課【電話】042・769・8247。
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