「中央地区子どもと大人共に学ぶ宇宙教室」の実行委員長を務める 牛尾 良一さん 富士見在住 75歳
相模原から宇宙飛行士を
○…中央区を中心に子どもたちが宇宙について学べる環境を作り続けて10年。定年退職後に「中央地区子どもと大人共に学ぶ宇宙教室」を立ち上げ、実行委員長を務めてきた。JAXA関係者らを講師に招いて講座や天文台の見学などを行う「宇宙教室」を開催している。今年も7月27日からプログラムが始まる。10年を振り返り、「相模原市からも宇宙飛行士が生まれる手ごたえを感じている」と熱がこもる。
○…宇宙教室の根幹にあるのは「まちづくり」。活動のきっかけは強引に自治会長にされたこと。会長になったからには地域を良くしたいという思いが芽生え、JAXAという中央区の地域資源に目をつけた。「もてる資源を活用して、これからの時代を見据えた教育、世の中を動かす人材育成の環境を中央区で整えたい」
○…生まれは福岡市。大学では法学を学んだ。40年ほど前に中央区に移り住み、それからずっとこのまちで暮らす。仕事一筋の会社員時代を過ごした。人事などを務め、社内教育に熱心に取り組んだ。「教育は訓練ではなく個々の資源を生かし成長させる開発」と考え、部署の名前を『教育訓練部』から『人材開発部』に変えたという。
○…現在は宇宙教室の他にもコミュニティ・スクール「あいあーるネット」の会長や環境審議会委員も務める。これからの時代を生きる子どもたちに立派になってほしいと、教育・環境をテーマに地域のなかで日々活動している。小学生の頃に宇宙教室に参加した子どもが天文部に入ったという知らせや、宇宙教室で積極的に質問をして自分の考えを話す子どもたちの姿を見て希望を感じている。「子どもたちにとって刺激があるまちに。これからも本気でできることをやりたい」
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