東北地方 太平洋沖地震 震度5弱 929人避難 停電など混乱 手信号で保全
11日14時47分、国内観測史上最大となるマグニチュード9.0を記録した東北地方太平洋沖地震が発生。未曾有の巨大地震は市内にも爪痕を残し、中央区中央では震度5弱を観測。帰宅困難者も続出し、電気などのライフラインに混乱をきたすなどの被害をもたらした。
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地震発生後、市内全域で信号機が停電により機能停止に陥った。警察官がすぐに駆けつけ、人手が足りないところは近辺の店員が交通整理にあたり、事故を防ぐ人々の姿が見られた。
同じ頃、商業面でも混乱を招いた。相模原駅ビル「NOW」では、地震発生とともに停電し、非常灯に切り替わった。買い物客は一時騒然となったが、振動が おさまった後に速やかに外へ避難。通電の見通しが立たないため、閉館に踏み切ったという。同事務局では「避難やこうした停電は、開館以降初めて」と話し た。
日が落ちるにつれ、停電の影響が深刻に。中央区では特に田名や下九沢などの地域では翌朝まで停電が続 き、暗闇での生活を余儀なくされた。そのほか電車の運休による帰宅困難者が続出。市内では、21ヵ所が受け入れ先に。全体で929人が避難し、互いに励ま しあう人々の様子がうかがえた。
今回の地震による市内の被害状況は、負傷者5名。大きな火災や建物倒壊はなく、エレベーターの閉じ込め事故が7件発生したが、無事救出された。
翌週も東京電力による計画停電が開始されたが地域への周知が十分ではなく、情報が錯綜する場面もあった。
市では、本地震に係る募金箱を設置している。場所は市役所本館1階ロビー、各まちづくりセンターなど。詳細は市地域政策課【電話】042・769・9222へ。
(取材内容は3月14日時点)
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