自身が考案した化学結合が学べるカードゲーム「ケミストリークエスト」(以下ケミクエ)の販売会社を立ち上げ、”小学生社長”となったことから、各種マスコミで話題を集めた米山維斗(ゆいと)君(緑区東橋本在住)。その米山君が14日、ゆかりのあるLCA国際小学校(横山・山口紀生校長)に訪れ、初となる出前教室を開催した。当日はケミクエの紹介と体験会を実施。同校の小学6年生16人がゲームで白熱した。今後は出前教室を本格化させ、ファンを増やし、ケミクエ全国大会を開催したいという。
ケミクエは化学の結合を楽しく学ぶ対戦型のカードゲーム。化学結合した物質が記された「ヒントの書」を見ながら、自分と相手の陣地に出された水素や酸素、窒素などの「原子カード」を組み合わせてたくさんの化学結合を作り、取ったカードの枚数を競う。
当日は米山君がゲームを紹介した後、トーナメント戦を実施。ゲーム中は、「窒素ができた!」「シアン化水素ばっかり作っちゃった」など、大人も驚くような発言が相次ぎ、白熱した。生徒らは「どれだけ組み合わせを作ってカードを取れるか。とっても楽しい」と早くもケミクエの虜となった様子だった。
考案は小3の時
米山君は同校の系列幼稚園・LCAインターナショナルプリスクールの卒園生。在籍時に太陽系について学んだ授業がきっかけとなり、科学や化学に興味を持ち、小学3年時にこのゲームを考案。科学教育に貢献する(株)リバネス(丸幸弘代表取締役)や地元の(株)ヴィレッジ(増子雅洋代表取締役)と協力しながら商品化に向けて動き出し、今年7月、自身でケミストリー・クエスト株式会社を設立した。
ゲームで化学に興味を
10月から商品を販売しており、その販売数はすでに3000部。12月からは(株)幻冬舎エデュケーション(中村晃一代表取締役社長)も加わり、全国の書店や百貨店、専門店などで一斉に販売される。目指すは初年度10万部。
今後は同校で行った出前教室を本格化させたい考えで、全国の学校を対象にファンを増やしていく予定。将来的にはケミクエ全国大会や世界大会を開催したいという。米山君は「今は理数離れといわれているので、ケミクエで遊んで、化学に興味を持つきっかけになれば」と話している。
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