中央小地域資料室 児童が制作 一般開放も 写真通じ歴史を学ぶ場に
市立中央小学校(宮内裕之校長)は60周年を迎えた2012年から、開校当時の同校の授業風景などを多数展示した「地域資料室」を設けており、このほど地域住民へ一般開放した。
この地域資料室では、開校当初の授業や掃除の風景など、当時の校内の様子をうかがい知ることができる貴重な写真を数多く展示。なかでも相模原駅周辺のパノラマ写真を一枚一枚繋ぎ合わせた大きなパネルは、空から見た昔の風景を楽しめる展示物に仕上がっている。
2012年度に実施された大規模改修時、開校当時の写真が多数見つかったことをきっかけに、前校長が「地域の歴史を知る上で、子どもたちが使用する教材にできないか」と考案。昨年の卒業生7人が実行委員となり、休み時間などを利用して資料室の制作にあたった。同室は普段児童が足を踏み入れない最上階にあるため、装飾に力を入れ、案内のパンフレットを作成するなど工夫を凝らすことで、児童が気軽に足を運べるよう配慮。今では相模原の歴史を学ぶ授業も開かれており、子どもたちからは「自分の家が無かった頃を知れて楽しい」との声があがっている。
住民へ披露
同室は校内にとどまらず、市民へも一般開放された。3月7日には、児童の積極的な呼びかけでふれあいイベント「地域と関わりフェスティバル」が実施され、住民や市の職員など30人を超える来訪者に披露された。中には展示された写真の当時を知る人も訪れ、児童が相模原の歴史を学び、地域住民と交流を図る機会となった。
昔の資料や写真を展示するこうした場は区内の他校でも設けられているが、市民へ開放するのは珍しいという。
今後は期間展示に向け検討が進められている。同校は「この教室を通し子どもたちが住民の方と関わることで、自分の住む街を知るきっかけになってくれれば」と話している。
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