県相4強も 桐光に惜敗 秋季野球 関東出場ならず
9月27日に保土ケ谷・神奈川新聞スタジアムで行われた高校野球秋季大会の準決勝で、県立相模原は初の関東大会出場をかけ、強豪・桐光学園に挑んだが、2対0で惜しくも敗退。同校史上初となるベスト4で大会を終えた。
「21世紀枠」望み繋ぐ
4回まで両者一歩も譲らない投手戦で迎えた5回、県相は1点を先制されると、続く6回にも追加点を奪われた。県相も、後藤寛生選手の安打などで毎回走者を出し、食い下がったが、桐光の堅い守りを崩し切れないまま試合終了。今大会からエースとしてチームを牽引してきた宮崎晃亮投手の好投が光るも、味方の援護を得られず、勝利を手にすることはできなかった。試合を振り返り、佐相眞澄監督は「一番心配していたエラーが出てしまった。ボール球を振らない練習をしてきたが、うまく振らされた」と唇を噛んだ。
今夏の県大会で公立高校唯一のベスト8進出を果たした同校。準々決勝で横浜に敗れた翌日から遠征を行い、今大会に向け、新チームを始動させた。県外の強豪チームと練習試合を重ねながら、弱点の守備と走塁に重点的に取り組んだ。準々決勝までは守りのミスを最小限に抑え、集中して試合に臨めていたという。
県内有数の進学校ということもあり、平日放課後の練習時間が確保しづらい中でも、監督のアドバイスをもとに選手が自主的に練習をアレンジし工夫。少ない時間でも効率よく打ち込んでいる。佐相監督は「夏よりも倍は上手くなっている。流れを引き寄せて、乗れるようにはなった。あとは掴みきるだけ」と課題を口にした。
関東大会出場は逃したが、21世紀枠での選抜高校野球出場の可能性はまだ残されている。選考基準の要件をほぼ満たしているためだ。「期待はしています」と佐相監督。夏に続く今大会での健闘が同校初の甲子園出場に望みを繋いだ。
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