「二人が末永く幸せであってほしい」―。そんなカップルの人生の門出を市としてお祝いしようと、各区民課の女性職員の発案をもとに制作された相模原市オリジナルの「ご当地婚姻届」が、11月20日(木)から配布される。パラパラ漫画で人気の鉄拳さんがイラストを添えるなど、ユニークなデザインが特徴。市シティセールス・親善交流課は、独自の婚姻届で関心を誘いながら結婚時の提出に使用してもらうとともに、将来的に市内の定住者増につなげていきたい考えだ。
11月20日から配布
今回の婚姻届は、市が来年のテーマに掲げる予定の定住促進を図るプログラムの一環で制作。同課が今年4月から鉄拳さんに依頼していた市の魅力を紹介するプロモーションビデオ(PV)の作画が、カップルの新生活を祝福する別のプロジェクトで新たな婚姻届制作を進めていた女性職員のイメージと合致したのをきっかけに、デザインが決まった。
新たな婚姻届を発案したのは、各区民課や区政支援課の女性職員4人。同職員らは、窓口で婚姻届を提出するカップルを祝福する際、結婚から出産、子育て、老後と人生を歩んでいく二人の将来像がひと目でわかるような絵を希望した点や、結婚を考える同じ世代としての視点も加味した上で、制作されている。
こうした「ご当地婚姻届」は、北海道の東川町などが結婚情報誌の企画で制作した例はあるものの、タレントによる作品を採用したのは全国でも初の試み。市によると、現場の若手女性職員の意見やアイデアなどを事業に積極的に生かすケースは、市としても珍しいという。
定住促進図る
市が婚姻届に力を入れる背景には、「窓口に提出する書類からこだわりたい」とするカップルが増えている現状がある。国内の主要な8都道府県の結婚式取扱件数が減少傾向にある中、結婚情報誌の企画でピンクの婚姻届を付録にして発行したところ、創刊以来最高の売り上げ部数を記録した。こうした動きを踏まえ、市はオリジナル婚姻届を鉄拳さんのデザインといった付加価値を付けて市内外に広くPRし、届け出増加に結び付けていく方針だ。
一方、オリジナル婚姻届の制作を皮切りに、市は、将来の人口減少を見据えて「新生活を相模原で!」をテーマに定住促進をめざすプログラムも来年からスタートさせる。婚姻届の原画になった鉄拳さんのパラパラ漫画によるPVは、来年4月に公開される予定。同課では「まずはこの婚姻届でスタートしてもらい、市に興味を持ってほしい。結果的に定住促進につなげられたら」と期待を寄せる。
配布は婚姻届の提出日として人気の高い11月22日を視野に11月20日(市制記念日)から各区役所、まちづくりセンター(出張所)窓口のほか、市本庁舎などで行う。守衛室では24時間配布に対応する。問い合わせは同課【電話】042・707・7045へ。
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