相模原市では、地域において育児の手助けを受けたい人(利用会員)と行いたい人(援助会員)を結び付け、相互に援助する有償事業「相模原市ファミリーサポートセンター」を、市社会福祉協議会に委託して実施している。同事業をさらに広く市民に利用してもらうため、市はこれまで利用会員、援助会員ともに課していた会費(月額100円)を、この4月から無料化することを決めた。
この事業は1994年度に国の補助事業としてスタート。その後、交付金事業として全国展開され、相模原市でも2002年度から開始された。
市では事業開始以降、利用会員、援助会員ともに年額1200円の会費を徴収してきたが、4月以降の無料化を決めた。市こども青少年課はその理由を「育児の負担や不安の解消に、同事業を広く活用してもらうため」としている。またこれまで「生後3か月〜」だった利用会員の条件も「生後0か月〜」に引き下げる。これは、産後うつや出産間もない母親の孤立を防ぐのが狙いだという。
支援の内容は、保育所・幼稚園への送迎やその後の預かり、話し相手など様々。センターが仲介して、利用会員、援助会員同士が事前に顔合わせを行い、両者が合意すれば契約が成立する。援助会員への謝礼は1時間700円からとなっている。
同事業を利用するにはファミリーサポートセンターへの会員登録が必要。会員の条件は、利用会員が生後0か月から小学校6年生以下の子どもを持つ人。援助会員は心身ともに健康な20歳以上の男女で、センターによる2日間の講習会を受講することが条件。また利用・援助を兼ねる両方会員もあり、全て市内在住・在勤・在学者が対象となる。同センター事務局によれば、3月17日現在で市内の登録会員は利用が852人、援助が652人、両方が32人。
4月の入会説明会については6日に緑区合同庁舎、15日にあじさい会館、25日に南保健福祉センターで開催される。同事業に関する詳細および問い合わせは市ファミリーサポートセンター【電話】042・730・3885へ。
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