2本のロープを巧みに操って技を競いあう縄跳びの世界大会「ダブルダッチコンテスト ワールド2019」が8月に八王子市で開催され、南区在住のプロパフォーマー・前田航也さん(29)所属のチーム「REGSTYLE(レグスタイル)」が、前人未到の3連覇を達成した。
ダブルダッチは、300年以上前に誕生したとされる2本のロープを使って跳ぶ縄跳びのこと。3人以上で行ない、向かい合った2人のターナー(回し手)が、右手のロープと左手のロープを半周ずらせて内側に回す中を、ジャンパー(跳び手)が色々な技を交えて跳ぶ。
前田さんは大学時代にダブルダッチに出会い、2010年からREGSTYLEのメンバーとして活動をスタート。メンバーチェンジを経ながらも、日本におけるダブルダッチのトップチームとして走り続けてきた。競技生活も11年目。今ではプロパフォーマーとなり、イベントやメディアの出演、地方でのワークショップなど、多忙な日々を過ごしている。
「完璧」な演技で優勝
国内外の大会でも優勝を果たし、着実にステップアップを続けてきたREGSTYLE。17年には日本大会で優勝し、香港で行われた世界大会でも優勝。その時からチームでは、誰も成し遂げていない『世界大会3連覇』を目標に掲げた。
翌18年の世界大会でも連覇を達成し、迎えた今年。「目標に向けてプレッシャーはあったけど、同じくらい自信があった」と前田さんは言う。
会場となったオリンパスホール八王子には、満員となる2000人の観衆が詰めかけた。REGSTYLEが出場したのは、世界各国の代表11チームで争うオープンパフォーマンス部門。演技の組み立てには絶対の自信があったという前田さん。「それを完璧にできた」と自賛する演技で、見事に優勝。パフォーマンスの上位4チームが出場するバトル部門でも優勝し、完全優勝を成し遂げた。「地元からも大勢応援に来てくれて、温かい雰囲気の中で気持ちよく演技ができた。感謝の気持ちでいっぱいです」と前田さんは笑顔で振り返った。
地元にも貢献を
大きな目標を達成したチームだが、常に全員が目指しているのはダブルダッチの認知度向上。そのためには若い世代への普及が大切だと考えている。南区のうのもり幼稚園で行っている教室などもその一環だ。
「愛着のある地元に貢献したいという気持ちは強い。いつか相模原市で大会を開催できたら嬉しいですね」と前田さんは話している。
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