緑区東橋本出身・在住のオートバイレーサー・小山知良さん(36)=日本郵便 Honda Dream TP=が、国内最高峰のモーターサイクルレース「全日本ロードレース選手権」(一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会主催)のST600クラスで年間チャンピオンに輝いた。17歳でGP125クラスの頂点に立って以来、19年ぶりに王座に返
り咲いた小山さんに今季を振り返ってもらった。
―シーズンを終えて。
「毎年あと一歩のところで転倒や怪我、マシントラブルなど不運が続きシリーズチャンピオンを逃していました。昨年も最終戦で逆転され年間2位。なので今季はリスクを負ってでも勝ちにこだわってきました。年間通
じて一度もリタイアをせず、キーとなるレースですべて勝つことができました」
「来年もけん引」
―印象的なレースは。
「熾烈な上位争いの中、年間2位で迎えた岡山(全7戦中5戦目)で優勝して1位に立ったのは大きかった。決勝は雨でしたが、ここで勝たなきゃ、とリスクを負って攻めました」次戦の大分
でも続けて1位になりましたね。
「ここで勝てば、年間王者が『黄色信号』から『青点滅』くらいになると思っていました。結果優勝して2位とポイント差がついたので、最終戦(2位)は気持ちに余裕を持って入れました。でも、最後の最後で逆転された過去が何度もあったので変に計算しないで手を緩めずに攻めました」
―19年ぶりに年間王者になった気持ちは。
「長かった。19年間、日本だけでなく世界やアジア、スペインの選手権に参戦し、レースごとの優勝はありましたが、チャンピオンにはなれなかった。もうなれないのかなとも思いました」
―今後に向け課題は。
「年齢的にフィジカルも動体視力も落ちてくる中で、伸びてくる若手に追い越されないよう、もっとトレーニングをして力をつけなきゃいけないと思っています」
―今後の抱負は。
「来季も全日本に参戦します。年間チャンピオンの重みがわかるので軽はずみに連覇とか言えませんが、今年のように一戦一戦勝ちにこだわり、チャンピオンになれたら。最激戦区といわれるST600クラスをけん引していけるよう、今年よりも成長した自分を見せられるように、引き出しを増やさないといけないと思っています」
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