新型コロナウイルス感染症拡大防止のため臨時休校が続いていた市立小・中学校および義務教育学校が1日、分散登校による教育活動を再開した。市は再開にあたり作成した、対策や集団感染のリスク対応をまとめた独自のガイドラインに添って、新しい学校生活に取り組んでいく。
2月中旬に市内で感染者が初めて確認された後、感染拡大を防止するため、市立小・中学校および義務教育学校は3月2日から25日まで休校となった。その後、緊急事態宣言が発令され、始業式や入学式の登校はあったが、さらに約3カ月間休校が続いていた。市は宣言解除に合わせ、6月1日からの学校再開を5月20日に発表。25日には相模原市版「学校再開ガイドライン」と、保護者に向けた「新しい学校生活様式」を公表した。
ガイドラインでは、学校での感染および拡大リスクを可能な限り低減するための取り組みを提示。換気の徹底やマスク着用など、感染防止の基本的な対策に加え、6月から来年3月までの教育課程についても示された。1日から2週間は、2日に1回登校するなどの分散登校を行い、15日からの通常登校に向けて段階的に学校を再開。授業時間数を確保するため、長期休業は夏が23日間、冬が11日間と例年より短縮される予定だ。教育課程については、児童生徒や教職員の負担軽減に配慮して再編成したいとしている。
保護者に向けては、学校の1日の流れや給食時の感染防止対策、心のケアなどがまとめられた、新しい学校生活様式についての資料が配られた。
上溝で見守り
上溝小学区では1日と2日、PTAや地元自治会、交通安全母の会らが相模原警察署と協力して児童の登校を見守った。
登校初日、同校の倉田秀文校長は「再開を迎えてほっとしているが、これからが本番。北九州市の集団感染は他人事ではない。しっかり対策していきたい」と述べた。
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