地元サッカークラブ・SC相模原の2021シーズンは、J2リーグが舞台に--。SCは昨年12月20日のJ3最終節でFC今治を2対1で破り、最後までもつれたJ2昇格争いを制して逆転昇格を果たした。昇格の可能性があった、AC長野パルセイロとFC岐阜が敗れたため3位だったSCが2位に浮上、勢いに乗る「緑の軍団」がJ2で存在感を見せつける。
SCがJ2に昇格するためには勝利が絶対条件でさらに長野が引き分け以下になる必要がある。
雌雄を決する大事な今治戦にはアウェイの試合ながら相模原からも多くのサポーターが応援にかけつけた。SCは前半16分にFWホムロが先制点をあげる。後半が始まるとすぐにチャンスを作ったSCはMF梅鉢貴秀がミドルシュートで追加点を奪いリードを広げる。
後半19分に1点を返されると、勝たなければならないSCは懸命に相手の攻撃を耐えしのぐ。アディショナルタイムは6分。度重なる猛攻を必死に食い止め、その先に歓喜の勝利が待っていた。終了直後、長野の敗戦を耳にした三浦文丈監督や選手らはグラウンドで抱き合い喜びを爆発させた。選手、サポーターが一体となってつかんだ悲願の昇格だった。
19戦無敗の粘り
三浦体制2季目のSCは34試合を戦い、16勝13
分5敗で勝ち点61。最終節までは19試合無敗と最後まで粘りを見せた。
三浦監督は「最後の最後まで諦めないで戦い続けたことで、J2昇格を味わうことができて本当に嬉しい」と喜びを表した。富澤清太郎主将は「J3で共に戦ってきた選手の思いを絶対に忘れない。彼らの思いを背負い、新たなステージに挑戦したい」と語った。
祝福の声
J2昇格を願う横断幕を製作した富士見小学校6年2組の佐藤美心さんは「J2昇格おめでとうございます。小学校を卒業してからも応援していきます」と話し、猿田絵里菜さんは「サッカーのことを知らなかったけど、初めてスタジアムで試合を見てとても楽しかった。J2でも頑張ってください」とエールを送った。
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