市のホームページで公開されている「さがみはら防災マップ」について、1日より新たに避難所などの開設・混雑状況が確認できるようになった。市民の避難意識を高めるのがねらいで、市はマップを通じて住居から最も近い避難所を確認するなど災害時への備えの徹底を呼び掛けている。
防災マップは災害時に開設される避難所などや危険箇所を一元的にまとめた情報サイトで、昨年市が開設している。
防災マップ上での避難所の開設および混雑状況の表示をめぐっては、2019年の台風19号による大雨で避難した一部の住民から情報周知を求める声が上がったことや、昨年から続くコロナの感染拡大の観点から避難所の過密を避ける必要があったのを受け、準備が進められていた。
避難所の開設・混雑状況はこれまで文字情報のみだったが、機能向上により地図上でひと目で分かるようになる。具体的には、開設された避難所が地図上に示され、それぞれクリックすると施設の詳細情報を表示。同時に混雑状況は3段階で色別し、緑色は「余裕あり」、黄色は「やや混雑」、赤色は「満員」と示される。
このほか、避難者数の合計人数、開設が済んだ避難施設の数や一覧も掲載。住所検索で区ごとの絞り込みなどもできる。
開示は避難所が設営される時期となる警戒レベル3(移動が困難な高齢者などが避難の対象)が発令された段階で実施。避難所の詳細な情報は設営する市職員から消防指令センターに入った報告事項が基となる。
近年、風水害は後を絶たず、岡山や広島が大きな被害を受けた18年の西日本豪雨をはじめ、台風19号による市内緑区を中心とした被害、最近では7月に熱海で大雨による土石流災害などが相次いで発生。市も台風シーズンを前に警戒を強める。今回のマップの機能向上により、住民が災害時に避難行動に移す際の参考にしてもらい、混雑する前に早めの行動につなげていくとともに、住居近くの避難所や警戒区域の有無を事前に確認するよう求めていきたい考えだ。市緊急対策課の担当者は「コロナで避難をためらうことがないように防災マップを活用してほしい」とも話す。
防災マップのURLアドレスは避難情報が発令された際に配信される防災メールにも記される。
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