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田名に住民交流の新拠点 ボラセン併設で支援厚く

コミュニティ文化

公開:2021年10月21日

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「和い輪い田名」で思い思いに過ごす利用者
「和い輪い田名」で思い思いに過ごす利用者

 地域住民が自由に集う交流の場として、田名地区に新たな拠点「和(わ)い輪(わ)い田名」が誕生し、10月2日から本格的に運営を開始した。誰でも利用可能で、ボランティアセンターを併設したのに伴い個別に支援の相談がしやすくなったほか、住民同士触れ合う機会をつくることで孤立を防ぐなど、拠点としての活動を通じて助け合う地域づくりにつなげていく。

◇ ◇ ◇

 同所は10年ほど空いていたテナントを活用し、田名中学校近くの県道54号沿いにオープン。毎週月・火・木・土曜日午前10時から午後4時まで利用できる。

 運営は田名地区社会福祉協議会(社協)と有志による運営委員会のボランティアが担う。訪れた人にお茶やコーヒー、お菓子を提供している。

 加えて、入口では時折ボランティアグループ「田名畑の会」が栽培した野菜を販売。他にも地域活動を広報する場としても活用する。

世代超えて絆つなぐ場に

 「和い輪い田名」の名前には「みんなで和んで地域の輪を作ろう」という運営委員の思いが込められている。これまで同地区のまちづくり会議などでは、地域住民の高齢化や関係の希薄化が課題とされてきた。

 そうした現状を踏まえ、まずは住民の孤立を防ぐといった福祉の面から解決しようと、地区社協や自治会連合会、地域活動を担う有志が協力した運営委員会が4月に発足。住民同士の交流機会の創出に向けて拠点づくりに取り組んできた。中でも、個別支援を充実させるため、堀之内にあったボランティアセンターを移転し併設。交流の中で困りごとや支援が必要であることを気軽に相談してもらえるような仕組みをめざした。

 加えて、地区の全世代が集う交流の場にしたいという願いから、看板の制作を田名中学校の美術部に依頼。看板に添えられた「世代を超えて友情を築き絆を育む」というメッセージは生徒たちが独自に考えた。若い世代の着想を受け、代田修運営委員長は「このメッセージのように『オール田名』でみんなが集まる場になれば」と笑顔。

 今後も近隣の田名小学校、田名中学校、相模田名高校と連携し、部活動の発表の場として利用してもらうなどイベントを実施していきたい考えだ。

SDGs達成にも寄与

 同所はSDGs(持続可能な開発目標)の達成にも意欲を見せる。交流拠点として、住民の相談から福祉支援につなげることや、地域活動についての情報を発信し参加を促すことで、長きにわたって住み続けられるまちづくりを実現する。

 同地区社協会長で同所の運営にも携わる田所恒男さんは「積極的な地域活動団体や熱い思いを持ったボランティアがたくさんいる。ここを拠点にコミュニケーションを取って、SDGsの目標達成にも寄与していきたい」と意気込んだ。

看板を囲む運営委員。右から2番目が代田委員長、左端が田所さん=9日、和い輪い田名
看板を囲む運営委員。右から2番目が代田委員長、左端が田所さん=9日、和い輪い田名

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