38施設の相互利用可能に 稼働率アップと収入増加に期待
伊勢原、平塚、秦野、大磯、二宮、中井で組織される3市3町広域行政連絡協議会(落合克宏会長)が9月1日、スポーツ施設等の相互利用を来年4月から開始する協定を結んだ。6市町内では該当施設が各市町の住民と同料金で利用できる。
3市3町広域行政連絡協議会は、2009年から各市町の施設を相互利用することを検討してきた。伊勢原市民から「おおね公園(秦野市)の温水プールを利用したい」などの声が寄せられていたこともあり、地域を超えた連携と発展が目的の同会では、9月1日に公共施設の相互利用に関する協定書を結んだ。6市町全体で協定が結ばれるのは今回が初めて。
対象となる施設は、平塚市の博物館講堂、秦野市のおおね公園、二宮町立町民温水プールなど38施設。
伊勢原市内では、総合運動公園や鈴川公園、子ども科学館などが対象となる。現在、博物館講堂の利用料は、平塚市民は1時間750円、市外の住民は1125円と、多くの施設で利用料に差があり、今回の協定で市民と同じ安い料金で利用することが可能となる。
今後も対象施設は増えていく予定。情報は市ごとにホームページや広報などで知らせていく。なお、4月からの予約開始については各施設で時期が異なるため、詳細は施設ごとに問合せが必要。
市経営企画課によると、市内の有料施設の稼働率は50%程度だという。協定により、市内で提供できない施設を、他地域で気軽に利用できるようになる。料金格差がなくなることで、他市町からの施設利用者の増加も見込めるほか、稼働率アップと利用料収入の増加も期待される。
また、県からの権限委譲は増加傾向にあるため、事務作業を他市町と協力することで、経費の削減にもつながるという。
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