栗原地区 土砂災害から身を守れ 土石流を想定した避難訓練
土砂災害・全国統一防災訓練日の6月1日、市内三ノ宮の栗原地区(比々多地区内)で土砂災害などから身を守るための「栗原地区土砂災害対策訓練」が実施された。地区住民と関係者93人が参加した。
近年の台風やゲリラ豪雨により、全国各地で多発する土砂災害。神奈川県内でもここ5年間、年平均78件という高い数値で土砂災害が発生している。
伊勢原市内では関東大震災で土砂災害が発生して以来、大きな土砂災害は発生していないが、市内計81カ所が土砂災害警戒区域に指定され、内13カ所が比々多地区に位置している。
市では2009年から2010年にかけて栗原川流域を調査し、同年10月に栗原地区にある谷戸岡沢と沢山沢の2カ所を土石流の危険もある特別警戒区域に指定している。また栗原地区はこの2カ所の沢に隣接しており、危険性も高いため、避難訓練が行われることになった。
当日は地区住民53人を含む、地元消防団や警察、県職員など93人が参加。訓練では午前9時5分の大雨警報から、同45分に土砂災害警報が発令されたと想定し、災害対策本部の設置から避難勧告、今年4月に新たに避難所の協定を結んだ東京農業大学伊勢原農場への避難活動を行った。
防災無線の聞こえづらい場所などは、地元の消防団員が自主的に回り声をかけるなど、情報伝達から避難所までの移動もスムーズに行われ、訓練は無事に終了。また、介護等が必要な方の福祉避難所となっている泉心荘(市内三ノ宮)との情報伝達訓練も行われた。
参加者に行ったアンケートでは、女性の参加者が多く、隣近所の声掛けの重要性や、無線が聞こえない、ハザードマップの再配布を求める声も多数聞かれたという。市防災課では「訓練で住民の方々、特に若い方の災害への関心が高いことが分かりました。今後も定期的に訓練を行い、地域住民や関係機関と密に連携していきたい」と話した。
伊勢原市内の防災計画やハザードマップなど、各種防災情報は市ホームページ(https://www.city.isehara.kanagawa.jp/)の防災情報のページからもダウンロードすることができる。
災害に関する問い合わせは伊勢原市役所/【電話】0463・94・4711防災課
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